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推薦メッセージ
2010年10月に八戸工業大学工学部の3年生を対象にしたエンジニアリング・ファシリテーションの技法に関するワークショップを開き、講師として大石加奈子先生をお招きしましたが、お世辞抜きで素晴らしいものでした。
学生たちは大石先生の明快かつイキイキとした問いかけに対して敏感に反応し、大石先生から学んだ技法をすんなりと吸収しました。そして、日頃は口数が少ない学生たちが活発に議論を交わせるようになったことに驚きと感激を覚えました。
大石先生のおかげで学生たちは自分の意見をみんなの前で発言することに自信がつき、またチームで協働する喜びを知り、清々しい達成感を味わうことができたようです。ちなみに、このワークショップでは「就職活動を成功させるには?」というテーマで課題達成型会議を開きましたが、学生たちは自分の将来の目標をしっかりと定め、意欲と自信を備えることができました。その結果、学生たちは希望する企業からスムーズに内定を勝ち取ることができ、卒業した現在では社会で元気よく活躍していることを報告します。
また、ワークショップを開催した翌年の2011年からは大石先生から学んだ技法を工学部2年の実験系科目に取り入れました。この実験系科目では、特に学生間で協調しながら取り組むことができるチームワーク力の養成に力を入れており、学生主体でチームワーク力を発揮しながら学ぶことのできる環境づくりに大石先生から学んだ技法が大変役に立ちました。おかげで、学生たちは従来に増して率先してチーム一丸となって実験に取り組むようになり、学生間のディスカッションも活発になりました。
学生がイキイキと輝く学生主導型の教育改革をお考えであれば、大石先生の技法の導入が近道になると思います。
2014年1月
八戸工業大学工学部電気電子システム学科准教授 信山 克義
岡山大学工学部 塚本真也先生の推薦文
「エンジニアリング・ファシリテーション」の推薦
大石加奈子先生が実践されている「エンジニアリング・ファシリテーション」を一言で表現すると、「新しいパソコンのサクサク感」です。アクセスのあまりの遅さにウンザリして、新しいパソコンを購入したとき、最初のアクセスの俊敏さには、全員が快感を覚えずにはおられないはずです。
大石加奈子先生の問題解決型ファシリテーショントレーニングを受講して、まさしく「新しいパソコンのサクサク感」だと実感しました。同時に、その実践効果には驚嘆します。短時間で話し合いが整理され、結論がきちんとまとまるのです。
「議論を書き出すことで、人格と意見が切り離され、言いたいことを言っても喧嘩にならず、議論に熱く集中できて、楽しくなるのですよ」と先生の解説には思わず「あ~、そうなんだ!」と納得してしまいます。
余談ですが、先生のアイスブレイクも効果的で、特にシャドーキャッチボールはエキサイティングでした。見えないボールが参加者の間を飛び交い、この見えないボールで参加者の心と心がつながるのです。私は心理学の専門家ではありませんが、「見えないボール」は人間の深層心理を揺り動かすような不思議な体験でした。
ぜひ、みなさんも大石加奈子先生のエンジニアリング・ファシリテーションのスキルを修得され、教育現場で実践されることをお薦めします。意欲欠落学生が、皆の笑顔と良好なコミュニケーションで活気づき、主体的な問題解決人への変貌することを確約できます。
2009・6
岡山大学 創造工学センター長 教授 塚本真也
中部大学工学部長 岩田好一郎先生の感想
新地球環境時代の未来社会を築き上げていく推進力は、“問題提起解決型”の技術者であることはその言を待たないのではなかろうか。
中部大学工学部のFD講演会に大石先生をお招きし、「エンジニアリング・ファシリテーション」手法の講演と具体的なトレーニングを受けた。日ごろ無口な学生、のんびり屋の学生達がチームに加わり、「エンジニアリング・ファシリテーション」プロセスを通して議論・討議を進めていくと、魔法にかけられたかの如く、優れた知恵者やファシリテーターやリポーターに変身し、設定した課題に対 して良い技術的解決策を提案できることを実体験し、“眼から鱗が落ちる”思いをした場面が多々あった。「エンジニアリング・ファシリテーション」技法は、まさに“エンジニアリング・デザイン”の教育効果を高める優れた手法であると確信する。
この大石先生の「エンジニアリング・ファシリテーション」手法は、教育機関での教育のみならず、民間企業さらには行政機関でも幅広く適用できる技術的手法であり、社会に幅広く普及すれば、道元の言 “霧の中を行けば、覚えざるに衣濡しめる”のように、“無意識の中の意識”として社会に定着できるのではないか。そう思えた。
2009・6
中部大学 工学部長 岩田好一郎
元東芝生産技術研究所長 田仲範行さんの感想
授業を拝見させていただいてとても良かったと思っています。印象に残ったことがいくつかあります。
- 先生が自信を持って明るく元気に授業を進めておられて、躊躇するような場面がなかったこと
- 短い時間の中で、些事にとらわれず、一つのサイクルを回すことに集中しておられて、中途半端にならなかったこと
- なにができているかを学生達にきちんと伝えておられたこと
- 一連の手法の勉強をきちんと積み上げてこられていること
ここまでできているなら、実際の事例で(イベントの話しなどが出ていました)、PDCA を回す経験ができるともっと自信がつくだろなどと思いながら拝見していました。
学校で何を教えるべきかについては、多くの議論があると思います。一般的に、技術者のコミュニケーション能力が不足しているといわれていて、私も同感ですが、このような授業で少しでも改善されると学生達だけでなく、将来彼らが関わる人、組織などにとっても良いことです。大石さんのご活躍を期待します。私になにかお手伝いできることがありましたら、ご遠慮なくおっしゃってください。
2009・7